自分の好きなマンガを、1巻から最新刊までズラッと本棚に並べておく。マンガ好きなら、1度は憧れる光景ではないでしょうか。しかし、いざ読もうと本棚から取り出してみたら、マンガ本が日に焼けて黄色に変色してしまっていたなんてことはありませんか。
そんな状態では、買取に出しても査定額が大きく下がってしまいます。ここでは、マンガ本の日焼けを防止するための原因と方法についてお伝えします。
マンガ本が日焼けする原因
太陽光、蛍光灯に含まれる紫外線
マンガ本の日焼けの1番の原因、それはやはり紫外線です。紫外線は太陽光に多く含まれており、直接日光に当たると人間と同じですぐに日焼けしてしまいます。
また、日光には直接当たっていなくとも、窓越しやカーテン越しでも日焼けは起こります。さらに、蛍光灯にも紫外線は含まれているのです。
劣化しやすい酸性紙
マンガ本は、他の本に比べて日焼けを起こしやすくなっています。その原因は、紙質にあります。
マンガ本には、酸性紙という紙が多くの場合使われています。この酸性紙は弱い紙だと言われており、日焼けや劣化が起こりやすいのです。
湿気によるふやけとカビ
湿気によるふやけやカビも、マンガ本を劣化させる原因となります。
梅雨から夏にかけての高温多湿の時期など、湿気が多い時期には特に保管には気をつけなければなりません。
害虫による虫食い
マンガを読みながらジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしていませんか。虫がわいたりシミの原因になってしまうので、なるべくやめたほうが良いでしょう。
マンガ本の具体的な日焼け対策
窓際、蛍光灯の近くを避ける
本の日焼けを予防するうえで最も重要なのは、やはり紫外線にさらさないようにすることです。太陽光に対する対策はもちろん、室内の蛍光灯も紫外線を発するので、蛍光灯対策も同時に考えると良いでしょう。
本棚を置く場所を工夫することで、本の日焼けを大幅に防ぐことができます。まず、紫外線を防がないといけないので、なるべく窓際から離して置きましょう。窓際だと長い時間日光に直接あたることになり、かなり日焼けしてしまいます。
それだけでなく、窓際は結露が起きるので湿度が高くなりやすく、本がふやけたりカビが生えたりする原因となります。
部屋のレイアウトの関係でどうしても窓際に置かなければならない状況を除いては、本棚は窓際から離すようにしましょう。
また、本棚の背が高い場合は蛍光灯に近づくことになり、蛍光灯からの紫外線による日焼けを起こしやすくなります。蛍光灯の位置にも注意すると良いでしょう。
遮光カーテンなどで紫外線をカット
日光を遮ってくれる遮光カーテンや、紫外線をカットしてくれる紫外線防止フィルムなどを使うことも、とても有効です。
マンガ本への影響だけでなく、光が当たりにくいため眠りやすくなったり、部屋の温度が上がるのを防いでくれたりと、私たちの生活にも役立つので一石二鳥です。
ブックカバーをかけるだけ
とてもシンプルで簡単な方法ですが、ブックカバーを付けることでも日焼けを防ぐことができます。本を買った時につけてもらったものでもいいですし、自分で紙を折って作ることもできます。
背表紙が見えなかったり、表紙の絵を楽しむことができないのはマンガ好きとしては不服かもしれませんが、マンガ本をきれいな状態に保つにはとても有効な方法です。思いついたらすぐに実行することができますし、意外とおすすめです。
本の収納方法にも注意
最後は、本の収納方法について考えていきます。本を収納しておくための部屋を作ることができれば1番いいのですが、現実問題として実行に移すのはとても難しいです。
本棚を、ただ置くだけのものではなく扉付きのものにするのも1つの方法です。扉を閉めておくだけで日焼けをかなり防いでくれます。
また、押し入れで保管しておくのもいいですね。ダンボール等に入れる場合は、乾燥剤や防虫剤を一緒に入れておくとなお良いでしょう。
そもそもマンガ本の買取価格をあげるには
ここまで、コンディションの良い状態でマンガを売るために、日焼けを防ぐ方法についてお伝えしてきました。マンガ本のコンディションが悪化する要因としてあげられるのは、日焼け・汚れ・シミなどです。
これらは、時間が経てば経つほど発生し、マンガ本のコンディションを悪化させていきます。そのため、マンガ本を高く買い取ってもらいたいならば、自宅で長い間保管しておくのではなく、読み終えたらすぐに売ってしまうのも1つの方法だったりします。
まとめ
以上が、マンガ本の日焼けの原因と予防の解説でした。本棚の場所を変えてみる、ブックカバーをかけるなど、比較的簡単な方法でもかなり日焼けを防ぐことができます。
ぜひ実行に移して、大切なマンガ本をきれいな状態で保管してみてください。
